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Sayang Baliのガムランボールは、
バリ島チュルク村の職人さんたちによって
ひとつひとつ、全工程を手作業で、作られています。
何度見ても見飽きない、シルバー工房での職人技、
今回はジャワンタイプのガムランボールの作り方です。
少しだけですが、どうぞお楽しみください。

当店のガムランボールを一手に引き受けて作ってくれているシルバー職人さんの製作風景です。
最近ではバリ雑貨ではお馴染みのガムランボールですが、当店で製作をお願いしているブディさんは
かれこれ代々シルバー職人さんの一家で、現在もおじいちゃん、ブディさん夫婦、息子さんと親子3代で作ってくれています。

彼の話によると、ガムランボールを最初にバリで作ったのはBudiさんだとか。ヨーロッパから持ち込まれたドリームボールを分解して、
構造を勉強し、自分のところで作り始めたのだとか。ほんとかいな〜って気もしますけど、
とにかく仕事の美しさと、音色の美しさは、他のガムランボールとは格段の差、腕がピカイチなのは確かです。
まずは、シルバー925*を板の状態に延ばしておきます。
 *(純銀92.5%と銅7.5%の割合に混合したものをシルバー925、スターリングシルバーと呼び、シルバーアクセサリーのほとんどがこの素材を使っています。純銀100%だと、柔らかすぎるので、こうして少し強度をつけてあげるのです)
この道具で延ばした板を丸く球状にします。
あとでモチーフを作るときも、これで丸みをつけます。
ひとつひとつ叩いて力を込める大変な作業です。
↑これが出来上がった半球。 さらに半球の縁に一周させるように銀線を溶接します。
ふたつの半球をくっつける時にこの銀線を溶接して接着面とするわけです。

さて、ここからが気の遠くなるような作業開始。

ジャワンタイプならではの、細密な細工、実はひとつひとつ銀線でパーツを作ってから、それを張り込んでいくという作業なのです。

横のほうにある黒い容器の中に、木の実からとった接着剤の替わりの物が入っています。日本で言うニカワ?見たいな感じでしょうか。とりあえずこれで仮止めをしていきます。
手前の白いものが銀の粉。
溶接するとこれが解けて接着剤になります。
←Budiさんのお父さん。代替わりして今は良きアドバイザー。
めがねをかけながらとはいえ、この細かい作業、いやはやさすが職人さんです。

見てると簡単そうに見えますが、ひとつひとつの銀線をピンセットで貼り付けていく作業、糊の付け具合がわからず、私もやってみましたが、ダメダメでした(^-^;)
まだまだ幼さの残る感じですが、手先はしっかり職人さん。
そして、奥にいるのは恥ずかしがりの息子さん。
この写真を撮ったときから既に2年半ほどたち、
彼もすっかりお兄ちゃんになりました。

奥に見える赤い服がお母さんのワヤンさん。
実はこの工房を取り仕切っている陰の実力者?
注文の管理や、材料調達などなど彼女がこなしています。
昔はサヌールでお土産屋さんをしていたのだそうで、
なんと、コジェの従兄弟のお母さんの実家に
間借りして住んでいたことがあるのだとか。
いやはや、バリって狭い世界です。
こうして外側の半球が出来ていきます。小さな粒々も、銀線を切ってひとつずつ粒を作り、これまた一粒ずつ模様に貼り付けて、さらに溶接。は〜、本当に手の込んだ作業です。

お母さんのワヤンさんに、大変でしょう?ときいてみたのですが、彼女いわく、「大変よぅ!もう目が痛くなるし、作業は細かいし!でもこのシルバー作りが好きだから」・・・なんだかガムランボールやシルバー製品に対する見方がすごく変わった、そんな体験をしたのでした。

さて、ここからが肝心の『音色』を決める作業です。
 ガムランボールの内部はこんなふうに櫛状の歯が並んでいます。
 この中にまた金属球を入れて、ふたつを合わせて球状にしたものが、ガムランボールの本体です。この中で、金属球が転がって、ハープを奏でるように音が出るわけです。

 この歯の微妙な形状の差と、溶接で浮かせる微妙な隙間の差が、ふたつと同じ音のない、世界でひとつだけの音色を作り出してくれるのです。


音色の美しさは、この櫛状の切れ込みがたくさんで、深いこと、きれいな球状になっていて、本体の中でバランスよく収まるように溶接されていることによって決まります。

まだ切れ目が入ったばかり。これをひとつずつ外して、
そしてさらに半球に溶接します。

こちらがこの工房の大将(?)Budiさん。やっぱり一家の家長、一番重要な部分の溶接や、難しい作業は全部このBudiさんがやっています。

半球同士を溶接する作業は、さらに難しく、ちょっと危険。なぜかというと、もし球の中に少しでも「水分」が入っていようものなら、溶接が進んで、密閉された瞬間、中で水蒸気となって急激に体積を増し、シルバーの球が「ボン!」と破裂してしまうのです。
 
 何回目かに様子を見に行った時、Budiさんの手には包帯が・・・。もしやと思いきや、案の定、「アップルが爆発したのよ〜、もう、びっくりしたのよ〜〜〜」と奥さんのワヤンさん。
 爆発したというアップルは、ひしゃげてぐにゃり。それでもBudiさんは涼しい顔して作ってくれてる・・・。
職人としての心意気に本当に感謝!
ちょっと「男気」、カッコイイじゃぁないですか。
危ないから向こうに行ってなさい!といわれても、ず〜っと、まとわりついてた弟君。
今はすっかり大きくなって、たまに切り込み作業のお手伝いをしています。
まだまだ中学生なのに、職人さんの顔つきです。(上の写真はまだ小学生のときのですけどね♪)

これが球状にまで仕上がったジャワンタイプのガムランボール。
まだ燻の黒がたくさん残っています。
これからポリッシャーにかけて、一個ずつ磨いていきます。

こちらはアップルのガムランボール。
こちらも葉っぱがまだついてないですが、
もう、シャランという音は鳴ります。

こうして、ガムランボールは出来上がります。
皆さんのお手元にお届けするガムランボールも、すべてこうして作られています。

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